【編集長のつぶやき vol.462】 路線バスとヤマト運輸の協業に続き、三セク鉄道と佐川急便が協業。ローカル線復権の鍵は、意外にも「貨物」にあった?
2017.04.24 Monday 00:00

2017.04.24

当サイトでは昨年12月、ヤマト運輸の「客貨混載」が環境大臣賞受賞。環境問題に留まらない「三方良し」のビジネスモデル。というつぶやきを掲載しました。

 

これは、路線バスと宅配会社の「協業」が言わば「三方よし」の社会貢献に繋がった例と言えるのですが、やはりと言うか、ついにと言うか、今度は第三セクターの鉄道会社と宅配会社による「協業」が本格的に始まりました。

 

弊社のニュースサイトでも4月20日に掲載した記事です。

北越急行と佐川急便、北越急行線「六日町」〜「うらがわら」駅間で貨客混載列車の運行を本格的に開始 新潟県南魚沼市

 

 

基本的に、上記の両社による「協業」は、乗客を乗せて走るバスが、同じく乗客を乗せて走る列車に変わっただけで、路線バスと宅配会社の「協業」と構造的には同じと言えるでしょう。

 

鉄道会社もバス会社も、同じ車両を使って乗客を運ぶ以外の「収入源」が得られる点では同じですが、宅配会社にとっては、ドライバー不足の解消や走行距離の削減といったメリット以外に、鉄道利用の場合、道路渋滞を回避できるという「定時制の確保」といったメリットも付加されます。

 

ただ、今回の「協業」は、どちらかと言うと、将来的には鉄道事業者側の方がメリットが大きそうに思えました。

 

ご承知のとおり、北越急行は北陸新幹線の金沢延伸開業によって、それまで圧倒的なドル箱だった、越後湯沢〜金沢方面の特急が全廃。

 

当分は過去に「荒稼ぎ」したストックで路線を維持できるにしても、新たな収入源を確保しなければ、路線も会社の存続もかなり危うい状況に陥ることは、容易に想像できるでしょう。

 

こうした点で、今回の「協業」はまだまだ規模的には小さな試みですが、本来、鉄道が「貨物」を運ぶこと自体、ごくごく自然な生業なはず。。。

 

実際、ドライバー不足や環境問題などを背景に、JR貨物がじわじわと復活、24年ぶりに黒字になったことが話題になりました。

 

今後、北越急行の「旅客列車」が、比較的短距離の宅配だけでなく、中長距離輸送の貨物まで担うとなると、車両や駅設備など、ハード面での対応が課題になるかとは思いますが、案外、一度は廃れたはずの「鉄道貨物」に、ローカル線復権の鍵が隠されているのかも知れませんね。

 

この話題についても、折をみて続きのお話をしたいと思います。

 

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【編集長のつぶやき vol.461】 スマホやYouTubeなどで爆発的に蓄積量が増加する「映像資料」。そのアーカイブスが新たな社会資本に。
2017.04.19 Wednesday 00:00

2017.04.19

前回は、VR(仮想現実)が産業構造を根底から変える?デイケア・介護施設が「観光施設」になる日と題し、新たな収益構造を持つ産業の生成について、希望的な観測?を述べてみました。

 

今回は、VRには限定せず、「映像コンテンツつながり」で続きのお話をしたいと思います。

 

さて前回は、歩行訓練などに使用される映像コンテンツと、観光用の映像コンテンツがどこまで「兼業」可能かというお話で終わっていたのですが、そもそも「素材」としての映像は一つのはず。

 

となると、その先の「加工」や「利用用途」を限定しなければ、スマホやYouTubeや、Googleストリートビューなどにより、爆発的に総量が増加している「素材」は、年数が経てば経つほど、放っておいても「アーカイブス」として蓄積されていくはずですよね。

 

となると、ちょっとしたタイムスリップ体験?が可能となる機会もこの先どんどん増えるワケで、歩行訓練系のリハビリだけでなく、認知症への対応などにも応用の幅が広がるのではないか?と思ったりもします。

 

もちろん、こうした「素材」自体は、観光コンンテンツへも応用が可能だし、教育プログラムなどを含めた「歴史的・文化的資料」にだってなり得るはず。

 

一言で言えば、今後どんどん蓄積されていく素材としての映像(場合によっては静止画像や音声も含む)は、「福祉」「観光」「文化」にまたがる社会資本であり、共有の仕方如何では国民的な資産になっていくのではないかと。

 

そもそも、「アーカイブス」という言葉がこの国で広く普及するきっかけとなったのは、某国営放送が膨大な映像ライブラリーを番組という形で公開したあたりからでしょうか。

 

さて、某国営放送ではありませんが、徳島県のとある「まちおこし企業」がそれに近い事業を開始しています。

動画ではありませんが、町の歴史を物語る静止画像をデジタル化し、アーカイブス化するというものです。

 

ここでストックした「素材」は、個人・行政・法人・観光ガイド・報道関係・クリエイター向けに提供しているのですが、これこそ「福祉」「観光」「文化」にまたがる社会資本と言えるでしょう。

 

今後、動画の世界でこうした動きがどこまで広がるかは未知数ですが、長い間一部の報道メディアにほぼ限られていた「素材」の所在が、スマホやYouTubeなどの普及で広く一般にも広がった今、加速度的に蓄積されていく「社会資本」には、大いに期待したいどころです。

 

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【編集長のつぶやき vol.460】 VR(仮想現実)が産業構造を根底から変える?デイケア・介護施設が「観光施設」になる日。
2017.04.17 Monday 00:00

2017.04.17

今さらながら、昨今、VR(仮想現実)という技術の話題が、「ごくごく普通の日常の世界」に流布しています。

 

その「リアリティ度」は、ここ数年だけでも各段に進歩していて、体感者による「驚き」の声は、既に多くのメディアで報じられるところとなりました。

 

さて、このVR、その「面白さ」故に、ゲームや一部の観光コンテンツといった「娯楽」の世界で語られることが多いのですが、実はかなり以前から、介護や福祉の観点からも論じられていました。

 

例えば、ネットでサーッと検索しただけでも、2003年の段階で、既に下記のような論文が発表されていたことが分かります。

高齢者の心身活性化を目指したVR(大須賀恵美子 大阪工業大学教授)

もちろん、10年以上も前の論文なので、2017年時点での進化したVRとは技術的背景が随分と異なりますが、リハビリなどへの応用は既に始まっていました。

 

また、比較的最近ものでは、VRが高齢者の歩行訓練に効果的だと判明。認知能力の回復にも期待がといった記事もヒットします。

まあ、こちらの記事は、海外の「孫引き」なので、厳密に言えば原典を確認する必要はありそうですが。。。

 

さて、ここであることに気が付きませんか?

 

リハビリなどの現場で歩行訓練などに活用されている(或いは活用されようとしている)VRの画像は、思いっきり?観光客向けの散策コースに重複しているのではないかと。。。

 

ご承知のとおり、スポーツクラブなどでは、正面に有名なマラソンコースなどが投影されるランニングマシーンなどは以前からありました。

 

であれば、歩行訓練と観光の散策コースがどこまで「兼業」できるかは分かりませんが、リハビリ利用者だけでなく、外部の観光客に対しても、四季折々のご当地散策路などをデイケア・リハビリ施設で提供できないものか、と。。。

 

もちろん、関連する法律や現場でのオペレーションの問題など、クリアすべき課題は多いとは思います。

 

ただ、「介護・福祉事業」と「観光事業」をうまく融合させることで、新たな収益構造を持つ産業が創出される可能性は大いにありそうですね。

 

このお話にはまだまだ続きがありそうなので、折を見てお話したいと思います。

 

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【編集長のつぶやき vol.459】 マニア垂涎、廃線跡の「語り部」。古ければ古いほど、物証が無ければ無いほど、「お話」の価値は高い?
2017.04.12 Wednesday 00:00

2017.04.12

前回は、バブル以前の「踊り場的に幸福だった時期」の「語り部」が、地方都市の観光コンテンツになり得る、という、半分期待を込めた?お話をしました。

 

しかしそれは、今なお多くの「物証」が残された、希少性に乏しい歴史的コンテンツとも言えます。

同時代を体験した層からすれば、「共感」は得られるかも知れませんが、歴史ロマン?を追い求める層からすれば、あまり面白いものではないかも知れません。

 

となると、戦前・戦中・終戦直後から高度成長期、踊り場の時期からバブル崩壊までを記憶している後期高齢者はもはや、「神」に近い存在です(笑)。

 

この方々に可能な限りご登場頂き、地域の古い話をしてもらう、というだけで、相当な観光コンンテンツになるはず。。。

 

もちろん、歴史学者ではない一般の人の「記憶」ですから、史実からすれば不正確な部分もあるでしょうし、その内容が戦争や災害の話に及べば、話しづらいこともあるでしょう。

 

ただ、伝統的な語り部が受け継いできた「伝説」や「伝承」に、史実の正確さが必ずしも求められていないのと同様に、「お話」の背景をあれこれと想像してもらうのが、語り部の語り部たる所以かと。

 

となると、思わず語り部に期待してしまう領域のひとつに「廃線跡」というものがあります。

この種のマニア層にとって、「かつてそこに鉄道が走っていた時代の話」は、どんな些細なことでも垂涎モノ。

その話が古ければ古いほど、物証が無ければ無いほど、「お話」の価値は大きくなります。

 

まあ、鉄道自体に興味が無く、記憶も残っていない人もいるでしょうから、廃線跡の沿線に住む人だからと言って語り部になれるワケではないでしょう。

 

しかし、お話の「領域」を廃線跡に限らなければ、様々な「応用」が可能なのではないでしょうか。

農業だったり、工業だったり、建築だったり、その分野に興味のある人からすれば、やはり聞いてみたい、と思う領域はあるはず。。。

 

なお、地域観光コンテンツとしての「語り部」については、折を見て続きをお話したいと思います。

 

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【編集長のつぶやき vol.458】 注目の観光コンンテンツ「語り部」。今後はバブル以前の「踊り場的に幸福だった時期」に注目か。
2017.04.10 Monday 00:00

2017.04.10

「バブル」は今や、黎明期から数えれば30年も前の話。

 

「10年ひと昔」どころか、「3年ひと昔」「1年ひと昔」とさえ言われる現代で、失われた〇〇年以前のあの時代は、既に歴史的な過去?になってしまいました。

 

まあ、個人的には、「世の中のスピードが早くなった」という論調には大いに疑問を感じるのですが、それはさておき、ある意味、これほど多くの一般大衆が「歴史の目撃者」となった時代は過去に無いことでしょう。

 

逆を言えば、バブルを知らない若い世代からすれば、バブルを知っている「まだまだ現役の世代」でさえ、これまたある意味で「語り部」になれる時代だとも言えます。

 

「語り部」と聞くと、民話や伝承など、何世代も前から語り継がれてきた昔話を語り継ぐ「伝統的な語り部」や、昨今では災害などの実体験を後世に語り継ぐ「現代版の語り部」を思い浮かべることでしょう。

 

しかし、観光産業の視点からみると、この「語り部」はもっと拡大解釈?されても良いような気がします。

 

実体験を以て語れる「比較的近い過去」であるバブル時代の「語り部」だって、ちょっとギラッとしているかも知れませんが、結構面白い観光コンテンツになるかも知れません。

 

ただ、個人的に「お勧め」したいのは、オイルショック以降・バブル以前の「踊り場的に幸福だった時期」の語り部です。

 

1970年代後半から1980年代前半の日本は、オイルショックを乗り越え、自動車の生産台数が世界一となり、ソニーのウォークマンをはじめ、メイド・イン・ジャパンの家電製品やオーディオ製品が世界中に溢れた時代。

 

高度成長期のような「大きな伸び」は無かったものの、「世界最強の工業国」がもたらした「富」は、少なくとも今よりは公平に分配され、多くの国民は「1億総中流」などという、人類史上稀?とも言える幸福な時代を謳歌していました。

 

また地方では、モータリゼーションの進行により、既に中心市街地の空洞化といった問題は生じていましたが、少なくとも現在よりはるかに「元気な」地方都市が多かったはず。

 

もちろん、あの時代とて、諸々の社会問題が無かったとは言いません。

しかしそれでも、バブル以前の「踊り場的に幸福だった時期」の記憶については、単なる懐古趣味という部分も大いに含めて、あの時代をある種の理想として語る「語り部」が登場すべきでしょう。

 

そしてその「語り部」の担い手は、「普通の地方都市に住む普通の人」だったりします。

 

高度成長期という昭和中期?を懐かしむ観光がちょっとしたブームとなったワケですから、今度は昭和後期の「踊り場的に幸福だった時期」の観光コンテンツに期待したいところですね。

 

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