【編集長のつぶやき vol.540】 地方都市の駅前や中心市街地での再開発に、ホテルは「誘致」すべきか?
2018.02.21 Wednesday 00:00

2018.02.21

何かと「失敗例」が多い地方都市の駅前や中心市街地の再開発。

 

かつて、こうした再開発の多くは、大手小売業の誘致を含め、商業施設を中心としたものでした。

近年では、その「失敗」を踏まえてか、再開発で「誘致」される施設は、公共施設や住宅、医療施設や高齢者施設などにシフトしています。

 

一方、こうした再開発に「誘致」される対象として、以前も今も、一定の人気?を保持しいてるのがホテルと言えるでしょう。

ごく近年でも、地方都市の駅前や中心市街地の再開発で、ホテルが「誘致」された例はいくつも存在します。

自治体によっては、出店するホテルに税制上の優遇措置を講じるなど、「積極的な誘致」に踏み出すところも出てきました。

 

ただ、こうした「公」の介入には、「血税を投入してまで誘致する必要はない」「地元既存ホテルを圧迫する」といった意見もあり、「諸手を挙げて歓迎」されている例ばかりではありません。

 

前者については、誘致した結果、経済的な波及効果がどの程度地元に還元されるのかを正確に見極める必要があるので、何とも言えない部分でしょう。

 

一方、後者については、そのまちが明らかに供給過剰な状態であったとすれば、こうした声は分からないワケではありません。

 

しかし、再開発で新たに出店するホテル=イコール「ゼロサムゲームへの参戦」とは限らないのです。

 

とくに、もともとビジネスホテル自体が少なかったまちでは、「もともと宿泊需要が少なかったからホテルが出店していなかった」のか、「ホテルが無かったから宿泊需要が発生しなかった」のかは、微妙なところ。。。

 

実際、中国地方のとある小都市では、宿泊施設が少な過ぎた故に、観光にしろビジネスにしろ、もともと存在した「宿泊需要」が近隣の別のまちに流出していた、という現実がありました。

 

さらに言えば、宿泊施設が少な過ぎたことで、本来ならば発生していたはずの「宿泊需要」が、「日帰り」や「夜行高速バスの利用」に流れていた、という可能性だってあります。

 

なお、こうした再開発で「誘致」されてきたホテルは、かつては結婚式場や宴会場などのフルサービスを提供するシティホテルが中心でした。

近年では、時代の趨勢なのか、宿泊特化型のホテルにシフトしてきています。

 

もちろん、こうしたホテルが「新たな需要」を創出するにしても、既存ホテルとの「ゼロサムゲーム」が避けられない場合もあるでしょう。

 

となると、再開発で「誘致」すべき宿泊施設の新たな業態は、「コンドミニアム」や「長期滞在型ホテル」ではないでしょうか?

こちらは、二地域居住やデュアルライフなど、これまでに無かった「需要」を取り込む余地があるような気がします。

 

こちらの動きについては、追ってお話ししたいと思います。

 

ニュース投稿やご質問・ご相談はこちら

P R ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

| まちおこし編集長 | 編集長のつぶやき | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【編集長のつぶやき vol.539】 「いわゆる下町ボブスレー」問題に見る、付和雷同と意図的な?情報拡散。
2018.02.19 Monday 00:00

2018.02.19

いわゆる「下町ボブスレー問題」が物議を醸しています。

 

多くの論調は、一斉に「下町叩き」「日本ダメダメ論」みたいな方向に流れていますが、これには何だか違和感を感じました。

 

そもそも、日本側とジャマイカ側の「契約書」を直接見た人・それを翻訳した人の意見は見当たらないし、ボブスレー競技に直接携わっている人の意見もあまり見かけません。

まあ、「契約書」については、普通に考えたら、「公開」することはないでしょうから、当然と言えば当然かも知れませんが。

 

それにしても、当事者でも専門家でもない人たちが、随分と中身が食い違っている日本側の「報道」とジャマイカ側の「報道」を適当に解釈して勝手なことを言っている、という印象が強いワケです。

 

しかも、首相がボブスレーに乗って手を振っている写真を持ち出し、まるで事前に準備していたかのように現政権批判を拡散する向きもあったりして、これにはなんだか不自然さすら感じました。

 

もちろん、これらの指摘ひとつひとつが間違っているというワケではありません。

 

とは言え、断片的な情報のつぎはぎだけで、つい最近まで動画配信サイトなどを中心に日本を席巻?してきた「日本凄い」「日本の中小企業は神業」的な論調から、手のひらを返したように「下町叩き」「日本ダメダメ論」に風向きが変わるあたりには、なんだか危険なモノを感じたりもします。

 

まあ、当方としては、現政権を支持も不支持もしていませんし、下町ボブスレー問題についても、当事者でも専門家でもありませんから、何かを述べる立場にはありませんので、下町に対してもジャマイカに対しても、批判も擁護もするつもりはありません。

 

ただ、SNS上の「論調」には注視したいと思ったりもしました。

それは単なる付和雷同なのか、ある意図をもった個人や集団による拡散なのか。。。

 

仮にその多くが付和雷同だとしても、その数が大きくなることで、妙〜な世論を形成する可能性はありますからね。

 

この問題については、少し時が経てば、たとえどんな結果に転んだとしても、恐らく「そらみろやっぱり」「実は前から分かっていた」的な論調が噴出することでしょう。

 

ニュース投稿やご質問・ご相談はこちら

P R ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

| まちおこし編集長 | 編集長のつぶやき | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【編集長のつぶやき vol.538】 由利高原鉄道で始まった、やや複雑な?無人駅の利活用。この手法は全国に「伝播」するのか?
2018.02.14 Wednesday 00:00

2018.02.14

このサイトでは前回、貸切列車は1人でも利用可能?第三セクター鉄道の「飛躍的な増収策」は貸切列車か。というつぶやきを、また、昨年11月には全国で増え続けるドミトリー(相部屋)形式のゲストハウス。次に来るのは無人駅のゲストハウス化か?というつぶやきを掲載しました。

 

実は先週、弊社のニュースサイトでは、この2つのつぶやきに関連して、「そのものズバリ」という内容ではないのですが、それに近いニュースを掲載しています。

 

由利高原鉄道、「鳥海山 木のおもちゃ美術館」開館に合わせ、クラウドファンディングで「一口駅長」の募集を開始 秋田県由利本荘市

 

このニュース、その内容はやや複雑で、沿線にある国の登録有形文化財「旧鮎川小学校」の木造校舎を由利本荘市が改修し、2018年7月に「鳥海山 木のおもちゃ美術館」として開館するのに合わせ、同美術館最寄りの「鮎川」駅周辺を「おもちゃ駅」として整備するというもの。

同鉄道が車両を提供し、同市が列車を改装する「おもちゃ列車」の準備も進めるとしています。

 

しかも、この「鳥海山 木のおもちゃ美術館」、「東京おもちゃ美術館」3つめの姉妹館として開館するもので、東京の法人が関与しているほか、駅周辺の整備についても、同鉄道がクラウドファンディングで資金を捻出。

 

鉄道会社だけでなく、行政や関連する法人、出資者など、様々な主体者や出資者が複雑に入り組んでいる感じがします。

 

ただ、この、一筋縄ではいかない?関係の良し悪しは別として、無人駅の有効活用や、特別列車の運行(貸切列車かどうかは不明)という点では、やはり前述の2つのつぶやきに符号するように思いました。

 

沿線・最寄りの観光施設などと連動し、駅舎をゲストハウスに改修、その資金をクラウドファンディングで捻出、その観光施設や駅舎(=ゲストハウス)と連動した貸切列車を運行、というストーリーは、思った以上に「現実的」なのかも知れませんね。

 

一応、念のため言っておきますが、資金の捻出の部分で、出資者の「善意」を前提としたクラウドファンディングのみに頼り切る手法は、個人的にはあまり賛成しません。

 

とは言え、それまで「公共施設」との抱き合わせくらいしか方策が無かった無人駅の利活用が、由利高原鉄道以外の第三セクターに「伝播」することは、大いに期待したくなりました。

 

ニュース投稿やご質問・ご相談はこちら

P R ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

| まちおこし編集長 | 編集長のつぶやき | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【編集長のつぶやき vol.537】 貸切列車は1人でも利用可能?第三セクター鉄道の「飛躍的な増収策」は貸切列車か。
2018.02.07 Wednesday 05:00

2018.02.07

先日、とあるリゾートホテルの予約サイトを見ていたら、ホテルの近くを走る第三セクター鉄道の「貸切列車承ります」という頁が設定されていて、少々驚きました。

 

貸切列車の手配と言えば、普通は旅行会社の専権事項?みたいに思われがちですが、基本的には団体予約の貸切バスと大差ありません。

まとまった人数で「注文」できれば、個人でも団体でも、普通に貸切列車を利用することができます。

もちろん、車両や人員、ダイヤの都合など、何でもかんでも自由になるワケではありませんが、極端に言えば、団体分の「料金」さえ支払えば、1人で列車を借り切ることだって不可能ではありません(笑)。

 

ということは、そもそも宴会などで団体予約に対応してきたリゾートホテルが、送迎バスを手配?する感覚で貸切列車を手配する、という構図もうなづけます。

 

さて、当サイトでは以前、旅行会社による「貸切豪華寝台列車」の片道バラ売りは、夜行列車復活の兆しか?というつぶやきを掲載しました。

 

まあ、こちらの例については、資金力・営業力のある大手旅行会社故に可能となった例ではありますが、ここまで「大仕掛け」でなくても、実はリゾートホテルなどがイベント企画の一環で貸切列車を運行している例は他にもあったりします。

 

あと、一部の路面電車などでは、屋形船?のような感覚で、「宴会電車」を貸切で提供している例は以前からありましたよね。

 

ということは、赤字にあえぐ第三セクター鉄道ほど、自前か旅行会社経由かは別として、貸切列車の「営業」に注力すべきではないでしょうか?

 

例えば、冒頭でお話ししたとあるリゾートホテルの例を挙げると、近くを走る第三セクター鉄道のHPでも、しっかりと「営業」の頁があります。

ちなみに利用料金は、添乗員なしの一般車両で、最低35人分の運賃プラス1万2,500円。

団体割引は適用されませんから、1人あたりの料金は安くなりません。

 

ただ、「貸切り」というプレミア?を考えたら、思った以上に「お手軽」な料金に思えました。

 

利用の用途は、宴会やカラオケ、忘年会や新年会などを想定しているようですが、発想如何では、もっと様々な「使い方」があるはず。。。

 

鉄道本業で少しでも「増収」を図ろうとするなら、定期列車以上に?貸切列車に可能性がありそうです。

 

ニュース投稿やご質問・ご相談はこちら

P R ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

| まちおこし編集長 | 編集長のつぶやき | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【編集長のつぶやき vol.536】 札幌の生活保護受給者が暮らす共同住宅での火災。旅館を転用した「一般の居住物件」に潜む現実。
2018.02.05 Monday 00:00

2018.02.05

先日、札幌市で高齢の生活保護受給者が暮らす共同住宅で火災が発生し、11人が死亡するという惨事がありました。

 

なんとも痛ましい出来事ですが、気になったのは、この共同住宅が、築年の古い旅館を改築した建物だったという点と、一般の居住物件(下宿)だったという点です。

 

宿泊施設として建てられた建物は、コンドミニアムや貸別荘などでない限り、客室部分にはキッチンなどは無く、旅館などではトイレやお風呂も共同という構造が一般的。

 

従って、食事や水回りを「共用」とすることで、構造上、シェアハウスなどに転用しやすい「物件」だったと言えるでしょう。

増して、住居部分の家賃を低く設定できるとあれば、高齢の生活保護受給者向けの共同住宅には格好の「物件」だったのかも知れません。

 

今回の共同住宅に限らず、いわゆるドヤ街の簡易宿所でも、こうした共同住宅へ「転用」が進んでいますし、これらとはやや状況が異なりますが、一部の温泉街では、鉄筋コンクリートの割としっかりした旅館の建物を、サービス付き高齢者向け住宅に転用する例も出始めています。

 

旅館などの宿泊施設が転廃業する際、シェアハウス型の共同住宅への転用は、市場のニーズから言っても、かなり有望な「有効利用策」だとは思うのですが、防火などの安全面で課題が露呈していると言えるでしょう。

 

そして、今回の惨事が起きたこちらの集合住宅は、いわゆる入所施設ではなく、一般の居住物件(下宿)でした。

 

一般の居住物件ということは、どこまで「採算性」のある事業だったかは別として、賃料収入が発生する「賃貸物件」であったはずです。

 

多くのメディアでは、高齢の年金生活者や生活保護受給者は、賃貸物件を探すにも、「大家が貸したがらない」「不動産屋でも門前払いされる」という実態がたびたび報道されてきました。

 

もちろん、多くの地域や物件で、こうした「実態」は事実でしょう。

 

ただ、「不動産投資家目線」で見ると、どうやら「高齢の生活保護受給者」は、必ずしも「敬遠すべき入居者」ではないとの見解も散見されます。

 

確かに、年金生活者や生活保護受給者の家賃の出所は「お役所」ですから、金額の多い少ないは別として、収入源としては安定的です。

さらに、生活保護受給者については、家賃が直接「お役所」から振り込まれる仕組みもあるらしく、この仕組みを利用すれば、孤独死などのリスクを別としても、滞納のリスクはゼロと言っても良いでしょう。

 

もっとエグい話で言えば、悪質な生活保護受給者ほど「優良入居者になる」(楽街不動産投資新聞より)なんて情報もあります。

 

念のため言っておきますが、こうした情報を「推奨」するつもりはありません。

 

ただ、空き家が増える一方、高齢者や障がい者、生活保護受給者の住まいの確保が課題となっているワケですから、家賃の出所の部分で公費負担が増えることに対する是非は別として、一般の居住物件で大家さんが「儲かる」仕組みを全否定すべきではないと思ったりもしました。

 

ニュース投稿やご質問・ご相談はこちら

P R ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

| まちおこし編集長 | 編集長のつぶやき | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
←back 1/50 pages next→
Search
Profile
Category
Archive
Latest Entry
Recent Comment
  • ハッピードリンクショップ??? 【2015年07月 山梨県都留市】
    haru (04/16)
  • 長野には立派な「地下鉄」がある?長野電鉄「長野」駅にて。 【2014年05月 長野県長野市】
    test (04/16)
  • 岳南電車の終点「岳南江尾駅」へたどり着く裏ワザ?沼津駅前から路線バスに乗車(1)。 【2015年07月 静岡県沼津市】
    まちおこし編集長 (07/22)
  • 岳南電車の終点「岳南江尾駅」へたどり着く裏ワザ?沼津駅前から路線バスに乗車(1)。 【2015年07月 静岡県沼津市】
    yoshitomitakada (07/22)
  • 秋田杉で出来た、JR秋田駅前のバス停。 【2014年08月 秋田県秋田市】
    taic02 (08/28)
  • シビコ別館。ここにも昭和の栄華が。 【2010年12月 愛知県岡崎市】
    tt0138 (07/19)
  • 特急あずさの車内販売で、スジャータのアイスクリーム。 【2010年7月 特急あずさ車内】
    太郎 (09/23)
  • 【PR記事 一度は泊まってみたい宿】 2012年9月オープン。宮崎のマチナカに登場した隅研吾作品「ガーデンテラス宮崎 ホテル&リゾート」。 宮崎県宮崎市
    ふちがみかなこ (09/16)
  • 少しだけ、ホッとする並木道。 【2013年5月 茨城県つくば市】
    ダージリン紅茶通販のティチャイ (08/11)
  • この一画も再開発で変わる?福山駅前の一画。 【2009年12月 広島県福山市】
    紅茶通販茶専科ティチャイチャイ (06/07)
Recent Trackback
Links
Admin
Calendar
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728   
<< February 2018 >>
スポンサーサイト
Mobile
qrcode
無料ブログ作成サービス JUGEM