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【編集長のつぶやき vol.465】 そろそろ、「全室ユニバーサルデザイン」という宿が登場してもよさそうなのですが。。。
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2017.05.08 Monday 00:00
2017.05.08
近年、弊社のPRサイトでもたびたび取り上げているのですが、ライダー向けの宿、サイクリスト向けの宿が人気となっています。
どんな宿かと言えば、施設内に鍵付きのガレージがあったり、客室内に自転車を持ち込める仕様になっていたりする宿なのですが、そこで思ったことがありました。
こうした宿は、バイク愛好家や自転車愛好家など、限定された趣味・嗜好を持つ、一部の人のため「だけ」の宿なのかと。。。
もちろん、こうした宿には、同じ趣味を持つ人どうしが集まるワケですから、共通項を持たない人はその「輪」に入れず、疎外感を感じることはあるかも知れません。
ただ、鍵付きのガレージ自体はバイクに乗らない人にとってとくに邪魔なものではないし、客室内に自転車を持ち込める「仕様」についても、基本的には普通の洋室に「後付け」で対応できるものです。
個人的には、一部の人たちの「需要」に合わせて、設備や仕様を徹底的に特化する、という宿は大いに必要だとは思いますし、むしろ隔離?した方がお互いのため、ということもあるでしょう。
しかし、どんな業界でも、「特殊過ぎる商品」はどうしても高コストになり、容易に供給を増やすことができません。
さて、かれこれ5年前になりますが、当サイトでは「バリアフリー」は本来、儲かる商品?というお話をしました。
「特殊な商品」とされているバリアフリーを標準化すれば(=ユニバーサルデザイン)、当然、単価は下がり、マーケットも広がるはす、というお話です。
しかし5年が経った今、バリアフリー対応の「客室」はまだまだ「特殊な商品」で、高コスト・少量生産の状況から脱していません。
そこでライダー向けの宿・サイクリスト向けの宿に話は戻りますが、そもそもこの「バリアフリー対応の客室」は、本当に特殊な商品なのか?ということです。
こうした客室に泊まったことは無いので、実感を語ることはできませんが、こうした客室が持つ特性である「廊下が広い」「ユニットバスが広く引き戸になっている」といった点は、車椅子の利用者だけでなく、ベビーカーや大きな荷物を持った人にも使い勝手はよいはずですし、さすがにバイクを客室内に持ち込むことは難しいにしても、廊下が広い分、自転車の持ち込みは対応もし易いはず。。。
また、間取りによっては、空いているスペースにエキストラベッドを搬入できるような体制をとっていれば、さらにその汎用性は広がるのではないでしょうか。
言ってみれば、「誰でもトイレ」に近い発想の「ただ単に広くて使いやすい客室」という感じで「肩の力を抜いて」考えれば、標準化・量産化は不可能ではないと思うのです。
結果的にそれがマーケットの拡大につながり、観光産業全体の底上げにつながれば、長い目でみれば、宿泊施設にも「還元」されることでしょう。
今後も引き続き、ユニバーサルデザインを標準装備?とした宿泊施設の登場を願って止みません。
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