【編集長のつぶやき vol.448】 危機に瀕するJR北海道。観光・リゾート事業者などが本気で「再建」に乗り出す可能性は?
2017.03.03 Friday 00:00

2017.03.03

前回は、大井川鐵道とJR北海道が、一見すると全く関係無さそうに見えて、実はとある部分で「接点」がある、という「前振り」までお話ししました。

 

まあ、既にネタバレかとは思いますが(笑)、大井川鐵道の再建に乗り出したスポンサー企業は、報道されているとおり、北海道のホテルで再建実績のある、観光・リゾート事業者です。

JR北海道とは資本関係は無いものの、大井川鐵道の親会社は「北海道の会社」なのです。

 

そんなような縁かどうかは別として、大井川鐵道は昨年、JR北海道より客車を譲り受けるなんてことがニュースになったりもしました。

 

しかし、重要なのは、大井川鐵道とJR北海道の接点がどうのという話ではありません。

北海道の観光・リゾート事業者が、赤字鉄道の再生事業に本気で乗り出したという事実です。

 

確かに、JR北海道と大井川鐵道では置かれている状況やスケール感が大きく異るため、北海道の地元企業がおいそれと地元北海道の赤字鉄道の再生に乗り出せるかと言うと、話はそう簡単ではないでしょう。

 

ただ、本業とは地域的に殆ど連動していない遠く離れた場所の鉄道よりは、本業と連動しやすい「地元」の鉄道に目を向けてもらう方法が皆無とは思えません。

まして、観光・リゾート関連の事業者とあれば、本業との親和性はより強いはず。。。

 

もちろん、普通に考えたら、鉄道を再生させるには、鉄道事業単体での黒字化が必須の命題にはなりますが、この種の極論では必ず登場する?紀州鉄道の例だってあります。

 

紀州鉄道は非上場のため、詳細な数字は不明ですが、鉄道事業では毎年数千万円の赤字を出している模様。

しかしそれでも、本業であるホテルや別荘などの事業における「非常に効果的なブランディング・宣伝コスト」と考えれば、十分にペイしている?と言えるでしょう。

 

紀州鉄道は鉄道路線の規模が小さすぎるから可能な話だった、と言うのであれば、富士急行の例で説明できないでしょうか。

 

富士急行の平成28年3月期の年間売上は489億円。

このうち、運輸部門は169億円で全体の3割程度ですが、高速バスを中心としたバス部門が大きく、鉄道事業の売上は18億円で、全体の4%に過ぎません。

ただし、富士急行の場合は、運賃が高いこともあってか?鉄道事業単体でも黒字を出していますが。。。

 

逆算すれば、JR北海道の長大な赤字路線の全線を、特定の観光・リゾート事業会社やバス会社、旅行会社などが抱え込むのは無理としても、路線や方式(上下分離を含め)によっては、どこの事業者とは言いませんが、本業に鉄道を「付加」することは可能なのではないでしょうか?

 

まして、第三セクターとしては比較的長い路線を抱え、大赤字を抱えていた北近畿タンゴ鉄道では、上下分離とは言え、高速バス会社が「再建」に乗り出したワケですからね。

 

なお、このお話しは続きがありますので、また次回に。。。

 

大井川鉄道(島田市)は28日、同市内で株主総会を開き、2016年3月期決算の売上高が前年比5・5%増の11億6482万円、経常利益が8100万円だったと報告した。金融機関が債権放棄した約23億円を特別利益に計上し、最終損益は24億9000万円で2期連続の黒字となった。

ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20160629/ddl/k22/020/193000c#csidx3f83b7574a4af20b96145b81bfaf4cb
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大井川鉄道(島田市)は28日、同市内で株主総会を開き、2016年3月期決算の売上高が前年比5・5%増の11億6482万円、経常利益が8100万円だったと報告した。金融機関が債権放棄した約23億円を特別利益に計上し、最終損益は24億9000万円で2期連続の黒字となった。

 静岡銀行など金融機関による債務免除により、15年3月時点で約35億円あった有利子負債は、16年3月時点で9億9000万円にまで圧縮された。経営を圧迫していた年間8000万円の利息の支払いも、4600万円までに減少。15年3月時点で7・3%だった自己資本比率は、16年3月時点で70%と財務体質は大幅に改善した。

 14年度から運行している蒸気機関車(SL)「きかんしゃトーマス号」の人気もあり、SLなどのイベント収入は8000万円で、前年比63%増。観光目的の定期外運賃収入(本線)も同10%増の6億9700万円だった。一方、通学目的などの定期運賃収入(同)は同17・5%減の2600万円にとどまった。

 総会後、取材に応じた前田忍社長は「黒字とはいえ、実質は金融機関の支援によるところが大きい。今後も観光面を伸ばす必要がある」と述べた。また、沿線の川根本町の全世帯を対象にしたアンケートを基に来年3月以降、適切なダイヤ改正を行う意向を明らかにした。

 大鉄は12年の関越自動車道のバス事故による高速バス規制などにより乗客が減少し、経営難に陥り、昨年、自主再建を断念。前田氏が社長を務めるエクリプス日高(北海道)が筆頭株主となり、政府系ファンド「地域経済活性化支援機構」(東京都)の支援を受け再建を進めていた。【松岡大地】



ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20160629/ddl/k22/020/193000c#csidx13cdeb31fb0b53c927cbe095dde4b89
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