【編集長のつぶやき vol.506】 乱発し過ぎ?「世界遺産」というお墨付きの限界。
2017.10.11 Wednesday 00:00

2017.10.11

近年、この国では(というより世界的に?)様々な建造物や街並み、文化伝承などを「世界遺産」へ登録する動きが盛んです。

 

確かに、観光資源の世界的な認知度向上という点で、世界遺産登録へ向けた動きは、自治体や政府などからすれば、当然と言えば当然の動きでしょう。

 

しかし、以前から予想されていたことではありますが、この世界遺産登録、様々な問題が露呈してきています。

 

よく言われているのは、登録数自体の「乱発」。

 

〇〇デザイン賞や〇〇コレクションなど、明らかに受賞数や登録数が増え過ぎて、その価値が明らかに低下している例は世界遺産に限ったことではありません。

 

「一定の基準さえ満たしていれば、登録数に制限無し」という原則自体は悪いことではありませんが、当然、「希少性」は減退します。

 

とくに観光資源の場合、「希少性」は大きな武器になりますから、その認定数や登録数が少なければ少ないほど、お墨付きの「神通力」は強くなりますよね。

 

そして「やはり」と言うか、これまた予想された事態が起こってしまいました。

 

「世界遺産登録」が一種のゴールとなってしまい、登録直後は観光客が激増したものの、ブームはあっと言う間に去り、短期間で観光客が激減したところも出始めました。

 

一方、欧州などでは「開発か保護か」といったジレンマが生じ、開発に舵を切った結果、世界遺産登録が「抹消」された例も出ています。

 

ただ、その登録が「抹消」されたところでは、観光客は減るどころか、逆に増えているとのこと。

 

歴史的観光資源の利活用は、世界遺産が基準としている「保護」とは、必ずしも相いれないことが分かってきました。

 

さて、そうなると、あらためて議論が必要となるのは、世界遺産基準による「保護」か、それ以外の枠組みでの「保護」のどちらが地域にとってより「有利か」という点です。

 

このお話の続きは、次回以降にしたいと思います。

 

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