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【編集長のつぶやき vol.369】 今や観光名所?岩手・花巻のマルカン百貨店大食堂。ちいさな街の百貨店が生き残るためのキーワードは「食」にあり?
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2015.11.30
前回は、鹿児島市という人口60万人の「大きな地方都市」の老舗百貨店に、「伝統的な百貨店の大食堂」が復古オープンしました、というお話をしました。
さて今回は、鹿児島市よりも遥かに小さな街に「生き残った」百貨店のお話です。
今となっては信じられない?ような話ですが、昭和の時代には、人口5万人クラスの小さな「街」にも、当たり前のように百貨店が存在していました。
しかし近年では、大型スーパーやロードサイドの量販店などに押され、その多くが消滅しています。
したがって現在では、こうした地方の小さな「街」で、今もなお生き残っている「百貨店」は既に、存在自体が昭和レトロな希少価値?のある空間だったりします。
こうした例でよく知られているのが、岩手県花巻市のマルカン百貨店でしょう。
その建物は、なんとも古びた、ちょっと淋しげな感じさえ漂わせる外観。
物販フロアは正直、パッとしませんが、最上階の大食堂だけは別格で、閑散とした中心市街地にあって、唯一賑わっています。
鹿児島の山形屋食堂は、あえて昭和調に「復古」オープンさせた大食堂なのですが、ココ花巻のマルカン百貨店の大食堂は、昭和の時代からほぼ姿を変えずに営業を続けてきた店舗。
ただ単に、リニューアルするだけの予算や余力が無かった?ことが真相のようですが、結果的には、昭和を知っている世代には「懐かしさ」を、昭和を知らない世代には「新鮮な驚き」を提供しています。
メニューやディスプレイ、テーブルやスタッフの制服に至るまで、徹底して周回遅れのトップランナー?を演じているところが受けているのでしょう。
そしてこのお店の看板メニューとして、今や全国的に知られるようになったのが、特大サイズのソフトクリームです。
多くのメディアで取り上げられたこともあり、観光客をも惹きつけるようになりました。
もちろん、この大食堂が好調とは言え、百貨店自体の経営は決してラクには見えません。
ただそれでも、小さな「街」の百貨店が生き残るためのキーワードはやはり、こうした大食堂を含め、「食」にあるような気がします。
次回はそのあたりのお話の続きをしたいと思います。
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カーブを描きながらJR水戸駅北口を通り過ぎる大通り。 【2013年5月 茨城県水戸市】
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JR水戸駅北口駅前広場の前でゆるやかにカーブする大通り。
駅正面広場からまっすぐに「駅前通り」が続く景観に慣れてしまうと、この景観は結構新鮮。
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米子駅舎内の昭和チックなグリルで、アジフライ定食。 【2015年5月 鳥取県米子市】
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2015.11.26 Thursday
06:00
米子駅の駅舎内にある、なんとも昭和チックな「グリル大山」にて。
ショーウィンドーを見て、アジフライ定食に決めた。
店の雰囲気は、よくぞ生き残っていてくれた!という、伝統的な駅食?の空気。
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夕闇迫る、福岡・天神の交差点。 【2015年08月 福岡県福岡市】
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2015.11.25 Wednesday
07:00
福岡・天神の交差点にて。
商業ビルの壁面には強い西日が当たっているが、路面はすっかり日陰になっていた。
休日ということもあり、買い物客などで賑わっていた。
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駅正面の「対岸」が遠すぎる?古川駅前。 【2014年08月 宮城県大崎市】
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大崎市古川の古川駅前にて。
駅前広場には、やたらにだだっ広いバスターミナルがある。
駅前広場正面の「対岸」に建つビルが、なんだかやたらと遠く感じる。。。
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