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【編集長のつぶやき vol.567】 ローカル線の小さな駅で進む「複合施設化」。その「採算性」と「波及効果」や如何に。
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2018.05.31 Thursday 00:00
2018.05.31
先日、このサイトでもたびたび取り上げている「駅」をめぐる話題の中で、ちょっとだけ耳よりなニュースがありました。
【ニュース】 こゆ地域づくり推進機構、JR日向新富駅舎の活用事例が内閣官房シェアリングエコノミー促進室の「シェア・ニッポン100 〜未来へつなぐ地域の活力〜」に選出 宮崎県新富町
今回の事例はあくまでも、自治体からの「委託事業」という前提はあるものの、ローカル線の「駅」の利活用について、一定の「可能性」を示したものと言えるでしょう。
もちろん、こうした駅の「公民館的」な利活用については、これまでにも数多くの事例がありました。
ただ、今回の事例は、これまでの利活用例に比べ、コワーキングスペースなど、複合する範囲が広がり、その「効果」についても比較的見えやすい形で表現されています。
問題は、その利活用事業が単体で「営利事業」として成り立つのかどうか、あるいは、単体で「営利事業」としては成り立たないとしても、地域全体への総合的な「波及効果」をどのようにして数値化するのか、ではないでしょうか。
前者については、どのような収益構造を構築するかにもよるでしょうけど、公費負担が無くても「成り立つ」のであれば、第三セクターを含め、本来は鉄道会社自体の「収益源」になって然るべきです。
また後者については、「公費負担の根拠」を明確にするためにも、必須の過程と言えるでしょう。
さて、上記のニュースとは別の駅のお話しですが、先日、鳥取県八頭町の郡家駅を訪れる機会がありました。
同駅は、2015年にコミュニティ施設を併設した駅舎に建替えられ、交流ギャラリーや観光協会、コンビニエンスストアなどが入居しています。
あくまでも行政主導の施設のため、「事業としての採算性」は如何程のものかは分かりません。
どこの部分とは言いませんが、明らかに「死んでいる」機能の装置もあります。
ただ、コンビニエンスストアは、駅に直接用事の無い近隣住民の利用も多く、交流ギャラリーには「それなりに」人の影がありました。
本来は観光客向けと思われる貸自転車も、地元の中学生と思しき乗客が利用しており、もしかしたら想定外?の利活用が進んでいるのかも知れません。
ローカル線の「駅」の利活用については、まだまだ様々な開拓の余地がありそうです。
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第三セクター・阿武隈急行と私鉄・福島交通がホームを共有する福島駅。 【2016年08月 福島県福島市】
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2018.05.30 Wednesday 00:00
第三セクターの阿武隈急行線と、古くからあった私鉄の福島交通線が1つのホームを共有する福島駅にて。
もともと旧国鉄・JRから分かれた第三セクターがJRとホームを共用する例は珍しくないが、JRのホームがすぐ隣りにありながら、第三セクターと私鉄がホームを共有する例は珍しい。
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【編集長のつぶやき vol.566】 2020年春、JR西日本が運行を開始する「新たな長距離列車」の、2つの気がかりな点。
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2018.05.29 Tuesday 00:00
2018.05.29
このつぶやきではこれまで何度か、「夜行列車の復活」についてお話ししてきましたが、先日、ようやくそれが「見える形」として発表されました。
JR西日本、2020年春運行開始予定の「新たな長距離列車」の社内デザインを発表、フルフラットシートなど車両ごとに異なる座席タイプ 大阪府大阪市
こちらの列車は昨年、「予告」が発表されていたものです。
この列車はあくまでも、「京阪神地区と山陽・山陰地区を結ぶ長距離列車」とのことなので、夜行列車とは言っていないのですが、ほぼ寝台車に近いフルフラットシートを一部に採用するなど、明らかに夜行列車を意識したものと言えるでしょう。
その車両は、既存の車両を改造した6両1編成のみで、定員は90名。
多様な座席を設定するとしながらも、フリースペース車両を除き、料金体系的には「普通車」「グリーン車」としています。
この発表では、2つほど気になった点がありました。
まず、既存の車両を改造した1編成のみという点。
もちろん、車両を新造するよりも低コストでしょうし、とりあえず1編成で様子を見ながら、手応えがあれば編成を増やしたり、新造したり、ということはあるでしょう。
しかし、そもそもが古い車両ですから、改造後の「寿命」も長くはありません。
また、1編成のみということは、京阪神地区、山陽・山陰地区双方からの同時発車はできませんから、基本的な運用は、京阪神地区発の往路、山陽・山陰地区発の復路に限られてしまいます。
次いで気になったのが、6両編成で90名という定員。
フリースペース車両を含めると、単純計算で1両あたり15名という、相当に贅沢な座席配置となります。
しかも、料金体系的には「普通車」と「グリーン車」ですから、原則から言えば、乗車券+指定席特急券、グリーン車であれば+グリーン券で乗車できるはず(実際の料金は未発表)。
フルフラットシートでも、高額な寝台料金を徴収する予定は無さそうなので、乗客からすれば「強烈にお買い得な列車」になるでしょう(あくまでも原則的な料金体系でのお話しですが)。
となると逆に、採算性は如何なものか?と思ったりもします。
なお、運行に関しては、あくまでも臨時列車ということですが、定員90名と言えば、夜行高速バス3台分。
少なくとも京阪神地区と山陽・山陰地区を結ぶ高速バスは、閑散期であっても1日3台どころじゃありませんから、この程度の需要は、高速バス市場から十分に「ぶん取れる」数字と言えるでしょう。
とは言え、上述の2点は気がかりです。
いずれにしても、2020年春の「デビュー」が楽しみですね。
この話題については、続報が入り次第、お知らせしたいと思います。
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キャラクター全開?の桃太郎線。 【2018年05月 岡山県総社市】
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2018.05.28 Monday 00:00
JR「総社」駅にて。
ホームで出発を待つのは、岡山行きの吉備線(愛称:桃太郎線)の車両。
車両の外観も内装も、キャクター全開?といった感じ。
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これが駅のホームから見える景観?お城と一体化したJR福山駅。 【2018年05月 広島県福山市】
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2018.05.25 Friday 00:00
久々に降り立った、JR福山駅のホームにて。
かなり以前にアップした写真とは別アングルで撮影した。
毎度のことながら、お城と一体化?した駅には驚きを隠せない。
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